映画鑑賞における視覚障碍者のQoL(Quality of Life)

著者

NEC技術士会会長 岡田克彦

キーワード

情報保障,ユニバーサルデザイン,バリアフリー,社会的責任, 障害者差別解消法,QOL,映画

概要

2009年から8年間、映画作品においての情報保障として音声ガイド(映画の視覚的な情報を補うナレーション)をボランティアとして作成してきた。音声ガイドは視覚障碍者や、高齢者など視力の弱くなった者に情報保障として有用とされる。しかし現在、TV放送(解説放送と呼ばれる)の普及率は5%未満である。さらに映画においては、1年間に公開される映画のうち、音声ガイドをつけた作品は全体の1%に満たず、その提供方法も一般に理解は進んでいない。2016年4月から障害者差別解消法が施行されたが、欧米のような福祉先進国のように情報保障の義務化は未だ困難な状況にある。結果として、日本で映画を楽しもうとする視覚障碍者らは、多くの作品でボランティアのサポートなしに映画を鑑賞し楽しむことが出来ない状況にある。

あるべき社会としてどのような仕組みが必要か、またそこに至るために、社会の変革として技術が何をなすべきか。今後高齢者大国になると想定される日本において、情報保障の必要性はさらに増して行く。全ての人が映画やTVが楽しめる、充実した生活を維持できる“タイムリーに情報保障サービスを提供し続けられる持続可能な社会”にして行くにはどうすべきか、音声ガイド作成者及びボランティア団体で情報インフラ強化などの運営を携わった立場より述べる(この論文は会社業務とは直接関わらない内容である)。

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