第一回おんらいん読書会


第一回おんらいん読書会を9月7日(水)20時~21時30分で開催しました。
テーマは「新しい資本主義」というテーマで、これに関する書籍は多くありますが、
「人新世の資本論」(斎藤幸平 集英社新書)を選び、初回のコーディネーターの松田が内容を解説していきました。
概要は以下の通り。第一回おんらいん読書会資料

・人類の経済活動が地球に与えた影響があまりに大きいため、ノーベル化学賞受賞者のパウル・クルッツェンは、地質学 的に見て、地球は新たな年代 突入したと言い、それを「人新世(Anthropocene)と名付けた。人間たちの活動の痕跡 が、地球の表面を覆いつくした年代という意味である。
・「人新世」の環境危機によって明らかになりつつあるのは、まさに 経済成長が人類の繁栄の基盤切り崩しつつあるという事実である。
・その原因の鍵を握るのが、資本主義にほかならない。なぜなら二酸化炭素の排出量が大きく増え始めたのは、産業革命 以降、 つまり資本主義が本格的に始動して以来のことだからだ。そして、その直後に、資本について考え抜いた思想家が いた。そう、カール・マルクスである。 本書はそのマルクスの『資本論』を折々に参照しながら「人新世」における資本 と社会と自然の絡み合いを分析していく。